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「稀な冬鳥」ということば

「稀な冬鳥」ということば_d0146038_23255670.jpgシロカモメ第四回冬羽。2008年1月27日撮影。
日本野鳥の会神奈川支部発行の「神奈川の鳥2001-05」には、シロカモメは「稀な冬鳥」と書いてあります。
とても微妙な問題なのですが、「稀」というと「めったに渡来しない」という事で、「数が少ない」という事ではないですよね。シロカモメは、実は三浦半島には定期的に渡来していて(それでも観察されているのは10羽以下ですが)、「めったに渡来しない」というわけではありません。
これに似たような記述をよく見かけるように思います。これは、その鳥が(生き物が)その環境を定期的に利用しているかどうかの判断の基準ですので、保護の観点から見ると「稀」か「数少ない」なのかは、結構重要な問題なのです。微妙な問題ですが、時々気に留めていただけるといいと思います。